葬儀式関連用語と解説

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そうれつろくやく(葬列六役)

葬送の行列で、近親者がつとめる役割り。六役は、位碑持ち(一家の主人の死の場合、後とり息子)、飯(いい)持ち(その息子の妻)、水桶持ち、香炉持ち、しかばな(紙華)持ち、天蓋(てんがい)持ち、である。松明(たいまつ)持ちが加わることもある。行列の順序は、棺を乗せた蓮台(輿)よりも前方に、位碑持ちを先頭にして順番につづく。
 棺をかつぐのは近親者である場合もあり、講中や隣組の者の場合もある。雇人のこともある。霊枢車で火葬場へ向かう場合は、霊枢車には、棺、運転手、葬儀社の人だけが乗るのがたてまえで、それにつづく車に、喪主、遺族、親せきと、故人と血のつながりの濃い順に乗車するのがしきたりである。僧侶が付き添う場合には、喪主と同じ車に乗ってもらう。

参考文献:「葬儀大事典」(鎌倉新書)  | yeohoo |