葬儀式関連用語と解説

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せんこう(線香)

香料を線状に練り固めたもので、供香に用いる。五供の一つ。江戸時代初期に、中国の帰化人によって創案されたといわれる。香よりも扱いが簡便なため、葬儀や墓参にしばしば用いられる。線香をあげる本数は、臨済宗では、長いまま一本、真言宗では、三本を一本ずつはなして香炉の中央に立てるがその他は、通常一本か二本で厳しい規定はない。
 浄土真宗や日蓮正宗では、線香は立てないで、香炉の大きさに合わせて適当、な長さに折り、横に倒して灰の上におく。燃えている線香は口で吹いて消してはいけない。手であおぐか、または小さなローソク消しのうちわであおいで消すこと。仏式の葬儀では欠かせない資具である。

参考文献:「葬儀大事典」(鎌倉新書)  | yeohoo |