葬儀式関連用語と解説

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こうでんがえし(香奠返し)

四十九日か、三十五日(五七日忌)の満中陰の法事が終ってから、香奠返しは喪主の挨拶をかねてする。満中陰の法要に来た人にはその場で渡せばよいが、その他は挨拶をかねて持参するか、挨拶状と共に郵送する。ときには故人の意志によって、個々人に香奠返しをせず、社会福祉施設や学校、公共機関に寄附し、忌明けの挨拶状にこのことを書いて発送することもある。
 香奠返しは、香奠の金額の半額から三分の一ぐらいの費用を当てるのが普通。品物としては、お茶、砂糖、ふろしき、陶器など日常生活の必需品が多いが、仏教書や故人にちなんだものを香奠返しとしてもよい。表書きは「満中陰志」、「忌明志」、「相供養」、「志」などと書く。受け取った人は礼状を出さないのが普通となっている。

参考文献:「葬儀大事典」(鎌倉新書)  | yeohoo |