葬儀式関連用語と解説

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きふく(忌服)

死者の遺族の者が、一定の期間喪に服従するならわし。通夜とともに、古代からあった喪屋生活にその起源をもとめることができる。日本書記には、天椎彦(あめのわかひこ)の死にあたり、喪屋(仮屋)に遺体をまつって、八日八夜泣き悲しんだと記されている。
 忌みごもりをする習俗は、地方によっては最近まで残っていた。伊豆大島では、最近まで、墓地に忌屋(仮小屋)を設け、死者の子供は、棺を結ぶのに用いた白木綿を帯にして、50日間そこにこもり、別火の生活をするならわしだった。今日仏教では、死後49日を忌中にし、それがすむと忌明けになるのが普通である。

参考文献:「葬儀大事典」(鎌倉新書)  | yeohoo |