中国の小六王(しょうろくじん)が日本に入って変化した暦注の六輝(先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口)のうちの一つである。「友引」はもともと、「共に退く」ということで、勝負なしの意であり、宗教的立場から、この日に葬儀を営まないということは何の根拠もない。 時と共に本来の意が友を引くという意味に取違えられ、俗信としてこの日を葬儀の日からはずすようになった。宗派によってはこの俗信にとらわれることをいましめている。どうしても気になる場合、友がはずれるということで、午後三時以後に葬儀を行ったり、また、葬儀社の方で人形を用意し、それをお棺に入れて友を引かすという方法も行われてきた。
参考文献:「葬儀大事典」(鎌倉新書) | yeohoo |